ネイチャー生活倶楽部

肌の悩み

アトピー性皮膚炎

 最近、「アレルギー」や「アトピー」の人は増えてきています。
 全国の皆さまより、「夏は自分の汗でさえかゆい・・・」「冬は冬で乾燥してカサカサするわ」「赤みが出るわ・・・」赤いブツブツができた腕を見て、「どうしてこんな体に生まれてしまったんだろう・・・」と沢山のお悩みが寄せられます。
 専門の方にお伺いすると、現代ではなんと2人に1人が何らかのアレルギーを持っていました。
 体質とはいえどうにかしたい!少しでも落ち着いてほしい!その想いから、とことん調べてみました。

アトピー性皮膚炎はなぜ起こるの?

 アトピーが起こる仕組みを調べるには、まず「アレルギー」反応を調べる必要がありました!
 体は、外から細菌やウイルスが入ると、「抗体」というものをつくって異物を排除しようとします。これが「免疫」という仕組みです。この仕組みは、自分自身の体を守るためにとても重要です。この免疫があるからこそ、病気になっても回復したり、病気になる前に防ぐことができるんです。でも一部の人は、ばい菌などと戦う「抗体」が沢山つくられすぎて、過剰な反応が出てしまいます。この過剰反応が「アレルギー」です!

< アレルギーの種類 >
気管支喘息(子供・大人)・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・薬物アレルギー・花粉症・蕁麻疹

 肌には、外部からの刺激や細菌(抗原)の侵入を防ぎ、体内の水分や油分を逃がさないように守る「バリア機能」という大切な役割があります。この役割を担っているのは肌の最も外側にある「角層」ですが、アトピー性皮膚炎の皮膚は、健康な肌と比べてこのバリア機能が低下していることが分かっています。そのため、たとえ炎症が起きていないように見える部分であっても肌は乾燥してざらざらとしており、もともとバリア機能が弱い肌といえます。

 アトピー性皮膚炎の肌は、細胞と細胞の間を埋めている「脂」である『角質細胞間脂質』と、水分をとらえて放さない『天然保湿因子』が健康な肌に比べ少なくなっています。このバリア機能が低下すると、肌の水分が蒸発しやすく、外側から細菌などの刺激が入ってきやすい状態になってしまいます。そして抗原の刺激により集まってきた免疫細胞と結びつき、炎症を起こす物質をつくり、アトピー性皮膚炎を引き起こします。
 さらに、バリア機能が低下していると、痒みを感じる知覚神経が表皮まで伸びてきて、ちょっとした刺激でも痒みを感じやすくなります。掻いてしまうと、さらにバリア機能が悪化するという悪循環に陥いります。
 一方、健康な皮膚には、抗原の刺激に負けないバリアがあるため、アトピー性皮膚炎を引き起こすさまざまな因子に囲まれていても、何事もなく暮らすことができるのです。

< アレルギーは年齢とともに変わる!? >

 また、アレルギーは年齢によって発症する種類が変わっていくことも分かりました!
 たとえば最新の研究で、アトピー性皮膚炎は、生後2ヶ月で発症することが分かってきました。さらに、3歳くらいで小児気管支喘息・・・と、次々と症状が加わっていくことがあります。これを行進曲(マーチ)に例えて、「アレルギー・マーチ」とも呼んでいます。

 そもそもなぜアトピー性皮膚炎が起こるのか、その原因をご紹介します。

アトピー性皮膚炎が起こる理由は?

遺伝

 アトピー性皮膚炎は遺伝が大きく関わっています。とはいえ親がアトピー性皮膚炎だからといい、必ず遺伝するわけではありません。遺伝するのは「アレルギーの原因物質(ダニ、ハウスダスト、スギ花粉など)に反応しやすい体質」です。

環境の変化

 数十年前に比べ、身の回り環境はガラリと変わり、時代の変化とともに進歩して、どんどん便利になってきました。昔は川で泳いだり、汗だくになりながら森を駆け回っていた子供たちは、過剰に清潔に育てられるようになりました。森林も少しずつ失われ、環境の変化とともに、体は雑菌や外からの異物に対する過剰反応が出やすくなったとも考えられています。
 アトピー性皮膚炎そのものは、子どもの病気で大人になると自然と治ることが多かったのですが、最近は大人になっても症状が残る人が多く広く知られるようになったようです。
 ダニのふえやすい生活環境、冷暖房、清潔志向などで皮膚の乾燥しやすい環境も一因かもしれません

大気汚染

 近年はニュースなどでもよく聞くようになった「大気汚染」。ネイチャー生活倶楽部事務局がある熊本でも、偏西風に乗って飛んでくる「PM2.5」や「黄砂」などが問題になっています。こうしたものにくっついて飛んできた小さなホコリやゴミ、化学物質などもアレルギーやアトピーを悪化させる原因の1つだと言われています。

その他の原因

 その他にも、汗・ペット・食品添加物・ストレス・生活習慣などもアレルギーやアトピーの原因となるようです。

アトピー性皮膚炎を改善するためには

 皆さまから話を伺うと、アトピー性皮膚炎は体質だから・・・と諦める方も多いです。しかし、仕組みや原因を調べていくうちに、毎日しっかり手入れをすることも、症状を抑える手当ての一つなんだ!と気づきました。どうやって手当てをすればいいかご紹介します。

1. 皮膚科の専門医に相談すること

 自分の体が何に反応して症状が出るか・・・、自分自身ではなかなか分からないものです。皮膚科にかかり、沢山のパッチテストをすることで、意外な食べ物や飼っているペットなど、「え~?なんで?」と思うようなものが原因の事もあります。ひどい場合や症状が長く続く時には、まず専門の医療機関に相談することも大切ですね。

2. 身の回りから、アレルギーを起こす原因をなくすこと

 掃除や洗濯、換気をこまめにして「ダニ・ハウスダスト」「ペット」「カビ」など、アレルギーやアトピーを発症・悪化させる物質を取り除きます。ただ、花粉症の場合は、外で布団を干したり、やたらと換気をするのが逆にダメなこともあります。アレルギーの原因によって対策方法は異なります。

3. 毎日の洗浄・保湿・補油で肌のバリア機能を整える

 アトピー性皮膚炎の肌はバリア機能が低下しているので、毎日の手当てでそれを補う必要があります。体や顔を洗って綺麗になった肌に、水分をしっかり含ませ、油分できちんとフタをしましょう。また、汗を掻いたときはバリア機能が乱れやすいので、こまめに汗を拭いたり流しましょう。
※ただ、アトピー性皮膚炎で炎症や肌荒れを起こしている場合、普段使っている化粧品でも刺激に感じることがあります。肌と相談しながらお手入れしてください。

 アトピー性皮膚炎は、治ったり出たりを繰り返します。完全に治すというのは、なかなか難しいですが、自分の肌を知って上手に付き合っていくことで落ち着いてきました。と多くの方からお声をいただきました。
 
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