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ネイチャー生活倶楽部

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活動家のご紹介

阿蘇さとう農園 佐藤智香様

千年先も世界レベルの
阿蘇の草原を残したい!

阿蘇さとう農園
代表 佐藤 智香様

http://www.aso-satofarm.com/

佐藤 智香
阿蘇さとう農園 代表

1987年生まれ 熊本県阿蘇市出身。2014年4月『阿蘇さとう農園』を設立。農業を中心に、地域おこし協力隊の運営等、コーディネーターとしてまちづくり関係にも携わる。2017年にはH28年度優良ふるさと食品中央コンクールの新商品開発部門にて「阿蘇タカナード」が農林水産大臣賞受賞。

千年先も世界レベルの阿蘇の草原を残したい!
佐藤智香さんの強い想いが、高菜、そして羊の牧場という循環を産みだしています。

 「阿蘇さとう農園」のオーナー、佐藤智香さんは、まだ30代の華奢な女性です。ただ見た目とは裏腹、エネルギッシュで行動力抜群!様々なことにチャレンジしています。
 その原動力は生まれ育った阿蘇の地。世界農業遺産にも認定された世界一のカルデラを誇る外輪山の雄姿、そして広大な盆地に田畑が織りなす風景は、どこを探しても見つからない阿蘇ならではのものです。しかし高齢化していく阿蘇の農業の現状から、阿蘇の生命自然を全て守り、後世に継承してくためには、自分自身がアクションを起こす!!、と立ち上がりました。

耕作放棄地の有効活用を!
伝統野菜の「阿蘇高菜」の種を活用した「マスタード」づくりが第一歩です。

 「阿蘇高菜」は阿蘇地域でしか生育しない土地固有の在来品種です。阿蘇のお土産としても有名ですが、高菜は収穫時期が限られていてそのタイミングを逃すと商品としての価値がなくなってしまいます。手摘みしなければならないという高齢の農家によってはかなりの重労働で、耕作放棄地も増えていました。阿蘇高菜を高菜漬けだけでなく、もっと付加価値を高めるモノにしたい!そこで考えに考えた末たどりついたのが、「阿蘇タカナード」です。高菜はからし菜の一種。収穫できなかった高菜の種を、お酢と塩で加工品にするというアイデアで、多くの販路を開いたそうです。最終的には、高菜の種からオイルを絞りバイオディーゼルエンジンで農耕機器を稼働させたいという目標もあります。

次なる夢は、阿蘇の草原に牧場をつくること!手作り「羊牧場」の誕生です。

 阿蘇の風景でだれもが思い浮かべるのは、赤牛の放牧です。でも子牛を買うには費用が…そこで佐藤さんは羊を育てることにしました。羊は草原の草を食べて育ち、耕作放棄地や野焼きの課題にも取り組めます。なんといっても羊毛として衣類のプラスティック課題解消にもなっていきます。また羊はお肉になってくれます。大切な命を余すとこなく頂くことで産業として私たちの生業を助けてくれます。有難いことです。

 その思いから2年前始めた羊の飼育も現在60頭。今では、阿蘇の中腹に土地を借りて放牧しています。まだ放牧地の柵は手作りで、羊が外に出ることも。そこで鉄柵等を作るためクラウドファンディングを始めました。柵からお休み所、水飲み場までみんな手作りのため重労働ですが、それがいい経験になっています。

 まだ冬場は草が枯れ、夏に刈ったロールと飼料が羊たちのご飯ですが、3年後くらいには冬でも残る草が育つだろう~と笑顔一杯の佐藤さん。今はご飯を持ってきた佐藤さんに向かって、羊たちが一斉に突進。凄い勢いで食べています。阿蘇で羊放牧に至るまでには、東海大学の先生の指導を受けたり、あちこちの羊牧場を見に行ったり、周りの人の力を借りて取り組んできたとのことでした。

羊毛を衣類にするためのネットワークもできてきました。
そして命に感謝し、羊の食肉加工工場も令和4年10月に完成!!

 育てた羊のお肉も、流通する仕組みをしっかりつくること―これからもっと羊を増やしていくには人手もいるし、利益も必要。事業として確立していかなければいけません。そこで佐藤さんは「食肉加工場」の建設に踏み込みました。完成した工場には業務用冷凍庫をはじめ、スライサーやミンチャーなど食肉加工の機器がそろい、いよいよ11月から本稼働を始めました!
 羊を育てるのも羊毛に加工するのも、大変な労力と資金が必要です。今の社会は経済優先。安ければいいという風潮もあります。

 佐藤智香さんとの出会いで、まざまざと農業や放牧―それが生活の糧となるにはかなりの手間とお金がかかることを教えられました。
 生活者の意識が変わり、衣類・食用に感謝し見合った対価で恩恵をいただく。大切にする想いや行動が、日本の農業を豊かにする、農業が楽しくなり就農する方も増える。日本の食料自給率も増える。大切なことを学ばされました。
 これからの「阿蘇さとう農園」の活動がますます楽しみです。会員の皆さま、ぜひ応援ください。

※「阿蘇さとう農園」では、羊が冬を越すためのエサの確保や、脱走しない柵作り等の費用を確保するため、クラウドファンディングを始めました。詳しくはホームページをご確認ください。

1000年続く草原と暮らし。羊と共に1000年先の人々に残したい! (rescuex.jp)

阿蘇さとう農園 (aso-satofarm.com)