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プロフィール

68,000人の「滋賀県婦人会」一丸となった石鹸推進運動

 滋賀県婦人会の琵琶湖保全活動のきっかけは、昭和40年代急激に悪化した琵琶湖の水質問題でした。農薬や工場排水が琵琶湖に流れ込み「水道水が臭い、変な味がする」という異変が起こったのです。このままでは滋賀県のみならず近隣4府県、1,400万人の飲み水がなくなる、という危機。そこで滋賀県は国よりも2〜10倍厳しい基準を設定しました。

 しかし、「昭和52年に大規模な淡水赤潮が発生したんです。主な原因は、家庭排水に含まれる窒素やリンによる富栄養化。当時、リン排出の約50%が家庭からでした。」と話す鵜飼会長。実は滋賀県婦人会では早くから、合成洗剤の毒性を問題視していまいした。台所用洗剤の三滴運動(洗剤の使用量を5滴から3滴に減らそう、という減量使用運動)や、洗濯用合成洗剤の適量使用運動を呼びかけていました。

 赤潮発生問題から婦人会は一丸となって、「リンを含む洗濯用合成洗剤を使うのをやめよう。多少の不便はあっても粉石けんを使いましょう」と運動を開始。県内全域で実演を交えながら合成洗剤不使用を訴え、署名活動や集会を開催していったそうです。

 その勢いは滋賀県全域に広がり、油や食べ残しを流さないなど各家庭でも取り組みも始まりました。「滋賀県も下水道や浄化槽の整備に力を入れるとともに、リンを含む合成洗剤を県内で使用・販売することを禁止。これは全国的に大きな波紋を投げかけ、洗剤メーカーはすぐに無リン洗剤を発売し、現在は家庭用の洗濯用洗剤はほとんど、無リン洗剤になっています。」

メーカーと共同で「洗濯用液体石けん」を開発 ネイチャー生活倶楽部との出会いがさらなるステップアップへ

 滋賀県婦人会は、“もっと琵琶湖をきれいにしたい”と、「洗濯用石けん」の開発にも乗り出しました。「どうも粉石けんは使いづらい」「硬水の地域でも溶ける粉石けんが欲しい」という声から、開発したのが液体複合石けん「びわ湖せっけん エコクリーン」。滋賀県と石けん技術開発協会(石けんメーカー各社、滋賀県、滋賀県地域婦人団体連合会、(財)滋賀県婦人会館、大阪市立工業研究所で構成)が共同し、3年がかりの開発でした。「次々に開発される大手メーカーの洗濯洗剤に比べたら、普及率はまだまだ。もっとこの運動を続けていかなくてはなりません」と話す鵜飼会長。

 「実はネイチャー生活倶楽部さんとの出会いは2年以上前。会員の皆さんに私たちの活動を紹介していただく機会をいただいたことから。そこで気づかされたのが、「エコクリーン」にはネイチャー生活倶楽部さんの商品基準では気になるものが入っているという事実です」。
 それを知った鵜飼さんはより良い商品を開発するために奔走し、その熱意が多くの人たちを動かし原料を厳選して新しいエコクリーンの開発に至りました。

 「今、琵琶湖の見た目はきれいです。でも、湖底にはまだまだ堆積したヘドロがたくさんあるんです。生活者がその事実を知って、きれいにしようという意識を持ち続けないといけません。私たちも先輩方が40年以上続けてきたこの石けん運動を受け継いで、もっと琵琶湖をきれいにしていきます」と語る鵜飼さんは、同じ女性として本当に心強いです。
 水を汚さない生活を、私たち自身も見つめ直していかないといけないと思います。