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阿蘇くじゅう国立公園2万6千坪美しい原野に安らぎの場“ヴィラージュ”を創りたい。
渡邉 始枝 スパ・グリネス 代表取締役
「ココヴィラージュ」が創りあげてきた商品
最初に感じた大自然の安らぎを多くの人と分かち合いたい、それがヴィラージュ構想の始まりでした。

 知人から阿蘇の2万6千坪の土地を買わないかと言われ、はじめは購入する気は無かったのですが、好奇心旺盛な私はその土地を見に行ったのがきっかけ。そこで見たあまりに美しい景色に声も出ないくらい感動してしまいました。ちょうどそのころ、本業の社長という仕事に疲れていたせいもあって、一目でこの場所が気に入ってしまいました。といっても2万6千坪をどのように使うか・・・、具体的な画企はまったくなく、ただ、だれにも渡したくない。でもこんなに大きな買い物をして大丈夫だろうか・・・、葛藤の日々でした。
 この土地は阿蘇くじゅう国立公園の一部、自然公園法の条例に守られています。勝手なことはできません。それでも「この美しい大自然を多くの人と分かち合いたい」という一心で、「多くの人々のやすらぐ場所を創ろう」と手探り状態で調査を始めました。

全国にもほとんど例がない、九州で唯一の国立公園内での施設創り。

 まず、この土地で何ができるか、自然公園法など全く知識がない状態で1年間環境省に通いました。本業の橋本建設の一級建築士と一緒に自然公園法の勉強をしていく中で、「何かやれるのでは・・・」という感触は得られ、とうとう土地を買おうと決断しました。
 幸いなことに「事業地」としての許可がおりていたので、皆さんの後押しがあって環境省にも事業計画書を出すことができました。それは、美術館あり、旅館あり、レストランあり・・・、自然の中でくつろぎ、日常を忘れさせる唯一無二のヴィラージュ創りの第1歩でした。

 まずは温泉を掘削して『スパ・グリネス』を開設。離れ形式で日帰り、または1泊朝食付きの温泉施設です。雄大な景色がテラスから眺められる部屋や森林に囲まれた回廊式の部屋など全8室。森の中に点在するよう自然に溶け込む設計になっています。自然のパワーと最高のロケーションが、疲れを一気に癒してくれる“場”を創ることができました。
 1泊朝食付のシステムにしたのは、スパ・グリネスを基にヴィラージュ全体を楽しんでいただくため。夕食は、ヴィラージュ内のレストランで、あるいは地元の食材を調達してバーベキューや簡単な自炊など、さまざまな楽しみ方ができるようにしております。
 ここに来るまでにはさまざまな試行錯誤があり、開業2年間は赤字が続きとても苦しい時期でした。わらをもすがる思いでコンサルタントを入れ、サービスから料金体系からすべて見直しました。コンサルタントは朝食はパンのブレックファストにと言いますが、私は、「こんな田舎でパンは無いでしょう…白い炊きたてのご飯とお味噌汁、漬物・・・田舎のおばちゃんの心のこもった料理が一番」と、スタッフからも反対されながらも和の朝食を押し通しました。その朝食が、今ではお客さまに支持されています。
 旅館業は全く素人なので、ほかの旅館や料理屋さんに行っては料理や器、接客などを勉強して、『スパ・グリネス』ならではのサービスを創りあげてきました。

 2万6千坪の土地という大きな買い物をして苦労もありましたが、それまで親のレールに乗って学校も仕事も言われたとおりに生きてきた私にとって自分でやれることに喜びを感じています。現在、未開発のエリアを別荘地として開発しています。スパ・グリネスでの経験を生かして、企業などに多目的な別荘地のご提案をさせていただきここでしかないくつろぎのヴィラージュを創り上げていっているところです。