トップ活動家のご紹介 > 北極しろくま堂 園田正世様
お母さんと赤ちゃんが密着する魔法の抱っこ紐“スリング”子連れの外出が、楽に、自由に、心地よく―そんなスリングを届けたい!
園田 正世 北極しろくま堂 代表取締役
「北極しろくま堂」が創り上げてきた商品
子育て中に感じた孤立感からサークルを開設そこで出会った魔法の紐“スリング”―この素晴らしいものを多くの人に届けたい

 誰でも外で子どもに泣かれて、こちらが泣きたい、ということがありますよね。私も公民館に住民票を取りに車ででかけた時の事。二人の子を抱え、おまけに下の子は生まれたばかり。駐車場から建物の入り口までが遠く、思い切って入り口そばの障害者用駐車場に駐車してもいいかと尋ねると「ダメです」と一刀両断。ショックでした。知りあいに話すと「疲れてるのよ」と一言で片付けられる始末。社会全体から拒否された気持ちがしたものです。
 育児はつらいものでした。今思えば育児の本などの情報に振り回わされ、24時間マニュアル化した子育てに明け暮れ、自由は奪われかなり欲求不満の毎日でした。自分が満足できる子育てって、何だろう・・・悩んだ末、友人と子育てサークルを立ち上げました。スリングに出会ったのは、そんな時。初めてスリングを使ったとき「これがあれば、子どもと一緒に出かけられる!」そして、一番驚いたのは、子どもがよく寝ること。まさしく魔法の抱っこ紐でした。

もっと使いやすいオリジナル商品の開発“ベビーウエアリング”という考え方を日本中へ

 当時スリングは日本では販売されておらず、とにかく良さを伝えようと自ら一箱単位で輸入し、チラシを作っては知り合いに紹介して1本ずつ届けるという具合でした。やっとホームページを立ち上げてからは、全国に広がり少しずつ利用者が増えていきました。
 しかし輸入品は満足のいくものではありませんでした。もっと日本人が使いやすい物はないかと悩んでいた時、「スリングは、サイズ選びが難しい」と利用者の声を聴いたのです。それをヒントに「フリーサイズ」というオリジナル商品の誕生につながったのです。
 スリングは保護するためにお母さんの肩に当たるところに綿が入っていて、赤ちゃんの頭が当たるところにも綿が入っています。それを自由に動かせるようにして、誰でもジャストフィットするフリーサイズの抱っこひもに改良したのです。さらに、安全性・強度、通気性を良くするために、生地は特注で織ってもらっています。
 スリングは“ベビーウエアリング”、つまり赤ちゃんを身にまとうように一緒に密着していられる道具です。ところがベビーウエアリングという発想は日本にはなく、商品のカテゴリーがありません。だから、安全マークをつけられない。しかし、同じテストはできるので、強度テストは工業試験場で安全マークと同様のレベルをクリアしています。
 スリングに出会った頃は赤ちゃんだった二人目のわが子も8歳になり、その後もう一人できて三人の子育て中です。小学生の上の子二人は、学校帰りに会社に来て宿題などをやっています。私的にはスリングは卒業しましたが、子どもと触れ合いながら仕事ができる環境はスリングの“ベビーウエアリング”という考え方に通じているように思います。

 これからもお母さんたちのためになる商品を発信し、何よりも“ベビーウエアリング”という考え方を広めたい。赤ちゃんがお母さんと密着して、なおかつ家に閉じこもらずに一緒に出かけられる社会にしたい。最近のお母さんの中でだっこが出来ない人がいることに気付きました。スリングがきっかけで赤ちゃんをギュっとだきしめながら、母と子の距離が縮まる子育てをして欲しいと強く願います。