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人と自然と共存できる“納豆菌”で川をキレイに、そして生活を豊かに
阪本 惠子 株式会社ビッグバイオ 代表取締役社長
「ビッグバイオ」が創りあげてきた商品
自分の子どものころのように、我が子を田畑や小川などで、自然に触れ合って遊ばせたいのに、自宅の近所では、安全に遊ばせるところがない!水の都「くまもと」のはずなのに渇水するのは何故?

 人は山や川、動物や植物などの生き物に触れ自然を五感で感じたりすることで痛みを知り、優しい心を育んだりすると考えていました。私も田舎で育ち小川やり田んぼのレンゲ畑でひっくり返ったり、自然の中で育ちました。自分の子にも自然に触れさせたいと実家で小川で遊ばせていたら、母が生活排水や農薬などが入って、「汚い」と言うのです。ショックでした。
 ちょうどそのころ、有明海が汚れてアサリがいなくなったり、地下水が豊富な熊本で水不足になったりということが起きていたころ。原因は道をアスファルトにして河川をコンクリートで固めて、雨水をそのまま海に運んでしまうからなんだそうです。昔は、雨水は地下へ浸透し河川の水も必要分だけ浸透して地下水になっていたから水が豊富だったのです。

 どうしたら、雨を地下水に返せるのか、それからいろいろと考えました。アスファルトを土みたいにしたら雨が地下水になる、なおかつそこに微生物がいれば“土”と同じになる?と考えたのです。さっそくコンクリート屋さんに相談したら、「透水しやすいコンクリートはつくれるが、アルカリ性が強いので微生物は生きられない」と言われたのです。その後2年間探しに探して、あるコンクリート業者に出会い微生物がいるコンクリートが完成したのです。検査機関で調べてもらい微生物が生きていることが証明され、1998年納豆菌が住みついている『エコバイオ・ブロック』が誕生しました。

 さっそく河川に使用しようと動くと、公共事業に参入するすべも知らず、仮に参加できたとしても価格が見合いませんでした。そんな時に、マレーシアから問い合わせがあったのです。
 サンプルブロックをあちこちにばらまいていたら、どう伝わったのかマレーシアのマハティール・ビン・モハマド首相の側近の方が来日され、2001年にマレーシアが『エコバイオ・ブロック』活用の第1歩となりました。今でも輸出が主ですが、国内では公園の池とか農業用水、養殖池などに使われています。
 生活者用としては鑑賞用の水槽に使うものを商品化しました。水換え作業を軽減できることでヒットし、長年経った今でも売れています。

会社を存続させるために開発した生活必需品納豆菌を使った「カビ取り剤(まかせてカビパッ君)」

 国内でバイオエコ・ブロックの販路を拡大させるには時間がかかるので、その間会社を存続させるために同じ納豆菌でカビ取り剤を開発。当時、「カビとり」といったら次亜塩素酸を使ったものがほとんどで、危険性もずいぶん囁かれていました。当初は5個、10個からのスタートでしたが生協に取り扱ってもらえるようになり売り上げも拡大して2000年に法人化しました。
 化学薬品を使ったものに比べたら価格は高いのですが、効力と身体や環境に影響が少ないものということでは他商品とは全く違うと自負しています。父が保守的な人で反対されてのスタートでしたが、でも認めてほしくてここまで頑張ったのかのかもしれません。亡くなる直前に「創業・ベンチャー国民フォーラム起業家部門」で特別賞をいただき、報告できたことよかったと思います。今は一人になった母が、雑誌やテレビに取り上げてもらう私を見て、気持を活性化させて長生きしてほしいなという思いで頑張っています。

 つくった商品は147品目。「こんなのあったらいいな」という思いで商品数が増え続け、つまりそれだけ納豆菌がいろんな分野に活躍できるということです。これからは、「どこで売っているんですか?」と聞かれることが多いので、皆さんの手に取ってもらえるところで安定供給できるような販売ルート開発をしていきたいと思います。大きな野望と言われますが、ビッグバイオでOEMとして創って、大手さんから販売していただけるようになりたいと思います。化学薬品ではできないところが必ずあると思うので、夢を思い続けて、これからもがんばります。